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岩手・藤七温泉へ 09/15/2002

9月の三連休第一陣に岩手、藤七(とうしち)温泉に行って来ました。岩手県と言ってもほとんど秋田県との県境に位置している秘湯で、11月から4月の間は4輪駆動のオフロード車でもたどり着けないというほど辺鄙な高地です。往復で1400KMを日帰りは厳しいので、その籐七温泉で一泊する事にしました。

往路の東北自動車道は快適で、新たにBMWにオーディオを設置したTさんもノリノリで首を振りながらユーックリ走っていました。  少しだけバイクを交換しオーディオを試聴させて頂いたのですが、だいたい時速100KMまで普通に、120KMまではギリギリ聞こえました。(注:高速走行中可聴な音量は莫大なので、S・Aに入るため減速すれば超爆音で「リンダリンダ」を流すバイクとなり、周囲の目を釘付けにします。これはかなり恥ずかしいです。)

松尾八幡平で高速を降り、少し進むと高名な「八幡平アスピーテライン」に突入します。それだけでツーリングの目的になるほどの気持ちのいいワインディングは加えて岩手山や樹海の景観も与え、ハンドルを握る僕をも神秘的な気持ちにさせてくれます。高地特有の霧みたいな雲を掻き分けて喜びの中走り続けました。 悦に入っているとすぐに今回の目的地、籐七温泉に到着です。早速チェックインしようとおじさんに予約した旨を告げると「Tなんて人から予約もらってないだよ」と言われ冷水をぶっかけられた気分で途方にくれました。そんなはずは無いとよく問いただしてみた所、ただのあちらの勘違いと言う事がわかり無事に事なきを得ました。。。宿のお兄さんブラックジョークはやめてください。

チェックインしたら即刻温泉へ。 強い硫黄のにおいと白く濁ったお湯の組み合わせはお湯に入る前から「効きそうだ!」というイメージ。お湯はとても温かく、バイクで走り続けて縮こまっている体がほぐれる我々バイク乗りにとって至高の極楽タイムである。  高地だから山菜料理を予想していたのだが、夕食は何故か魚料理。おいしく頂いていると、宿のお兄さんが「この宿の名物だ」といわんばかりに漫才を開始し、彼の独走により一気に平和が崩れた…

翌朝、4時半に起床し露天風呂で美しい朝焼けを眺め、朝食後に復路を走破して帰宅するためにすぐ宿を出た。アスピーテラインをダイナミックに下り、東北自動車道へ。 日曜日の朝8時前に岩手県から東京へ向かう道路はガラガラで大型ツーリングバイクが性能を発揮するにもってこいの舞台がそろっており、安全に十分留意しつつ走行ペースは過去最高へ − 僕のXJRも1300ccの排気量を思う存分全開にしてS.A二区間分を全開走行した。 その後は通常走行に移行し、全行程1400kmを走り切った。 二日間で1400km、この記録を超えるツーリングが我々の今年の必須課題である。