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HONDA MONKEY 2002年モデル 2002年〜2008年3月


この子は当初、鑑賞用として購入したものです。購入のきっかけになったのはとあるバイク屋さんが信号の前にあって、赤で止まった時に何気なくショーウインドーを眺めていたらこの子が目に入ったものです。なんとあの子供のころから憧れたCB750fourのK0そのままのカラーリングをまとったモンキーだったのです。とはいえ、さすがに制限速度30kmで二段階右折しないといけない50ccに乗るわけにも行かない、でも欲しい、というわけで、部屋に飾ることにしました。

バイク屋さんにいって販売証明書だけ書いてもらって家まで押してきたのですが、バイク屋さんとしては新車の販売は納車整備などで稼いでいるので、単に車体を買っただけのお客さんになってしまって申し訳ないことをしてしまいました。ちょっと待っていれば確実に売れる限定生産モデルですもんね。

長いこと僕の部屋で新車のまま、エンジンに火が入ることのないままでいたモンキー君でしたが、父親が最後のバイクにライフに挑戦したいということになり、父のもとに委ねることにしました。やっぱりバイクは走らせてあげないとね。

さてYSP三鷹に持ち込んで、納車整備や登録をしてもらって公道へ走り出たモンキー君でしたが、さすがに高齢の父にバイクは危ないのと僕がちょっと乗れる環境になったために、ナンバーをつけた状態で僕のもとへ戻ってきました。

いざ走り出してみるとあまりにもパワーがありません。いつものくせで交差点で止まるとつい、一番前まででてしまうわけでが、青信号で走り出してみるとなんと自動車よりも加速が悪い。こんな状態は20年ぶりくらいでした。バイクといえば加速が良すぎてついウイリーしちゃったり、スピード違反で捕まらないように気をつけることはあっても車の加速に及ばないなんてことは想像すらしてませんでした。それは相手がポルシェだろうとフェラーリだろうとインプレッサだろうと同じことでした。

さすがにこれは危ないということになり、YSPに持ち込んでカスタムモンキーの名門、タケカワのボアアップキットを組み込んで80ccにすることにしました。勿論ちきんと80ccで登録して合法なカスタムです。こうしてモンキー君は、ばっちり甲州街道も走れるように生まれ変わりました。タイヤもTT100GPをはいてお洒落に。基本的に部屋にいたモンちゃんですが、天気のいい日などは元気に活躍してくれました。

空冷4ス単気筒、排気量49cc、最大出力3.1馬力、最大トルク0.32kg、乾燥重量58kg、新車価格は19万4000円。




これがそのCB750four K0の勇姿。格好良いねえ。