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NSR500 田宮模型1/12 2001年製作


これは僕の大好きなバイク漫画の「バリバリ伝説」にも登場するバイクです。このバイクがサーキットを走ったのは1986年ですが、バリバリ伝説に登場するのは1987年です。

これはなぜかといいますと、実際はスペンサーは体の故障で1986年のシーズンは走らなかったのですが、漫画の中では1986年のシーズンをスペンサー用に特別にセッティングしたマシンをホンダがグンに貸与するというストーリーになっています(世界GP初挑戦のグンには最新型のマシンは貸与せず、一年古い型を使わせるという設定にするところが鋭い)。

NSRのデビューは1984年でしたが、初期型のNSRは燃料タンクがエンジンの下、エキパイがエンジンの上という凄いレイアウトでした。斬新なアイデアの塊みたいなバイクでしたが、さすがにバランスが悪く、1985年から普通のレイアウトに戻され、天才フレディー・スペンサーが250と500で世界チャンピオンのダブルタイトルを取りました。このマシンはその熟成型で、世界のバイクファン達はスペンサーが引き続き世界タイトルを取ると思っていましたが、天才肌のスペンサーは燃え尽き症候群になっていて以降チャンピオンとなることはありませんでした。

そんなわけで1986年型のNSRはサポート役だったゼッケン四番のワインガードナーがホンダを代表してコンチネンタル・サーカスを走りました。ガードナーは大勢のヤマハYZR500(タイトル奪取に向けてなんと5人も投入)を相手に3勝をあげ、ランキング2位となりました。バリバリ伝説でもガードナーはゼッケン2番、エディー・ローソンは1番をつけています。作者のしげの秀一さんは結構、事実に忠実な設定をしてました。この辺がまた、バイクマニアの評価を得ていたんですね。


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