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Suzuki RGV250γ 1990年モデル 2012年9月〜2013年01月



仕事を通じてお友達になった若きバイク乗りのKさんが心血注いで整備したγを仕方なく手放さなければならなくなったと聞いて、レーサーレプリカは最近の僕の路線ではありませんでしたが、折角の機会なので譲っていただくことになりました。こういう形でオーナーになると自分では得られないバイクの良さが解ったりして、これまた実に楽しいものです。

Kさんが手を入れた個所は書ききれない程多岐に亘りますが、主な点を挙げると、エンジンはクランク、シリンダー、ピストン、クラッチアッシーなどが全て新品のフルOH状態で、OH後の走行わずか1000kmという奇跡のコンディション。チェーンやスプロケットなども全て新品という素晴らしい状態です。そして歴代γシリーズの中で圧倒的に僕の好みなのがこのL型のパールスティルホワイトとパーセックブルーのカラーリングで、その点が購入を決めた大きな要因となりました。GSX-R1100もそうですが、1990年型が他の車種も格好良いと思ってます。

走り出してみると低速トルクも十分かつ、7000回転を超えたとたんにまさにロケット加速、ためしにちょっとラフにクラッチをつなぐと簡単にフロントホイールがリフトします。高速道路でフル加速したあとにバックミラーを見たら白煙がもわーっと出ていたのもまさに2ストという感じ。ちなみにこのエンジンはアプリリアにも使われていたというのもなかなか宜しい。

時代が生んだモンスター、もう二度と世に出ることのない2ストマシンをしばし楽しんでおりましたが、自分にはあまりに過激で、かぶらせないようにかつ安全に通勤するのは大変困難ということもあり2スト愛好家の方のところへと嫁いで行きました。可愛がってもられることは確実の新オーナーさんのもとでさらに元気に走ってくれることと思います。


このバイクはこのアングルが好きで、右二本出しのサイレンサーが格好良い。

フルカウル、トップブリッジの下に付けられたクリップオンハンドルが実に良い雰囲気です。

ちなみに燃費は物凄く悪くて、こちらもびっくり。




整備(及びカスタム)記録
購入時の走行距離は約20,200キロ

まず、カウルの取り付けビス関係が不足していた(特にナイロンワッシャー)ので純正品を頼んで交換しました。カウルは材質が柔らかいので個所によって全部違う留め方をするのが面白い。

2012年10月1日 20312km ギヤオイル交換。クラッチassyを交換したため、交換後500kmでオイルを交換するように前オーナーから申し送りがありました。 出てきたオイルをみたら確かにメタリック塗料のように金属粉がきらきらしてました。使用したのはスズキ純正ギヤオイル。 メーカー指定は「エクスターオイルスーパーデラックス」なのですが、これはエンジンオイルみたいですが、何故なんだろう???ネットでみるとギヤオイルは専用品を入れた方が良いみたいなのでギヤオイルにしてみました。確かに前オーナーから渡されたオイルもギヤオイルでした。

ミラーのフレームの錆が酷かったので新品に交換。

スクリーンがひび割れていたのと黄ばんでいたので、こちらはオークションで程度の良さそうなものを買って磨いて装着、ついでにスクリーンとカウルの間に蓄積していた泥汚れも掃除。

バックミラーの鏡の部分が裏からカビが生えていたので左右を新品に交換。

トップブリッジも中から錆が浮いていたので塗装を剥いでセミバフがけ。

ポジションがさすがに厳しいので社外品のセパハンを買って装着。IMトレーディング社が輸入しているACCEL社の物を使用。クリアランスがどこもぎりぎりだったので装着に苦労しました。社外品でハンドルを高くするタイプのアフターパーツが出てない訳だと納得。リザーバータンクの処理が一番大変でした。ステーはサンクチュアリの物を加工して仕様。

ハンドルの交換にともないブレーキホースを交換。オリジンナルのホースはいつ交換したものか解らなかったこともあり、ステンメッシュに。ホースの長さを指定できるのでスエッジラインにしました。ダブルディスクはエア抜きがやや面倒。なお、ノーマルはオイルラインが分岐するパーツを外さないとフロントホイールを持ち上げられなかったのですが、これで少し楽になりました。