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YAMAHA RZ350 1982年モデル 1982年〜2010年10月





僕の長い長いバイクライフで所有期間が最も長かった一台です。28年間。 メンテナンスにも相当手間がかかっていまして、考えうる消耗品はほとんど交換してあります。またさすがに海外勤務中の合計6年半は不動の状態だったため、ねじ類などもできるだけ交換するようにしました。おかげでチョット見は新車のようでバイク屋さんなどにはレストアものですかと良く聞かれます。

実はベース車は250ですが、回し過ぎてピストンが溶けたのを機会にRZ350Rのエンジンに載せ替えて、正式にそのエンジンで登録しました。違法改造ではない、切符を切られる心配のない、世界に一台のRZとなりました。エンジン350を機会に外装も一番好きな初期型350の外装に換装しました。 写真には写っていませんが、純正ビキニカウルの塗装も特注で、メーカー純正以上の仕上がりです。細かい点ではダブルディスク、メーター、ホーン、アッパーブラケット、リアホイルなど、250と異なるパーツは全て350用に交換済み。

基本的にノーマルを貫いてきましたが、オリジナルの良さを伸ばすためのカスタムを少ししました。 作業をお願いしたのはRZチューンでは全国的に有名なクォリティーワークスさん。点火系、吸排気系をリプレイスして軽量化も行い、エンジンは格段にパワフルかつ気持ちよく、まさに2サイクルエンジンという仕上がり。 オーリンズサスのセッティングも含めてトータルバランスの素晴らしいバイクとなりました。

長い付き合いで手放すこともないかと思っておりましたが、知人(というとおこがましいですが)のレーサーの國川選手 がビモータからモト2クラス(世界選手権!)に参戦することになり、支援者募集がありました。わずかなお金を寄付するのもなんですしと思っていたところにバイクを寄付することを思いつきました。28年持ち続けた子は國川選手とともに世界へと旅立って行ったのでした。



RZ350 主要諸元  整備記録
全長 2,080mm
全幅 740mm
全高 1,085mm
乾燥重量 143kg
フレーム型式 ダブルクレードル
懸架装置 前 テレスコピックフォーク
後 スイングアーム
タイヤサイズ 前 3.00H-18 4PR
       後 3.50H-18 4PR
原動機種類 2ストローク水冷・ピストンリードバルブ
気筒数・配列 2気筒
総排気量 347cc
内径×行程 64mm×54mm
最高出力 55HP/9,000rpm (350R)
最大トルク 4.4kg/9,000rpm (350R)
始動方式 キック式
燃料タンク容量 16.0リットル
燃料供給 ミクニVM26×2
変速機形式 リターン式6段
2次減速機構 チェーンドライブ
当時車両価格 408,000円