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YAMAHA RZ250改350 1982年モデル 1983年〜


これは250と350は共通部品が非常に多いことから自分で改造してみようと思って買ったものです。エンジンのクランクやコンロッドまで共通だったので基本的にピストンとシリンダーとシリンダーヘッドを交換するだけで350の暴力パワーが手に入る状態でした。専用設計が当たり前となっている現在では考えにくいですが、ある意味良い時代でした。

ネットのオークションもない時代にどうやって中古の部品を調達したかよく憶えていませんが、ダブルディスクにするためのキットやボアアップに必要なパーツを入手して自分で載せ換えました。トルクレンチを買ったのもこの時がきっかけでした。改造に際しては焼きつかないようにオイルポンプの吐出量を増やさないといけないのですが、やりすぎると煙幕大会になってしまうので調整で悩んだことを憶えています。

改造は無事うまくいき、350のパワーを堪能しました。また、250の方がローギアードだったので、350のエンジンを載せると結果的に350よりも加速が良くなり、 シグナルレースなどでは大型バイクをびっくりさせたものです。

水冷2ストピストンリードバルブ並列二気筒、排気量347cc、最大出力45馬力、最大トルク3.8kg、乾燥重量143kg、1982年モデルの350の新車価格は40万8000円。