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Harley Davidson FXSTC ソフティルカスタム 1997年モデル 1997年6月〜2003年1月


10歳くらいからバイクが好きだった僕にとって当時のハーレーといえば、それはもう高値の花中の高嶺の花でした。30年以上も前の話ですので、為替レートや日米の経済力の格差や当時の僕の可処分所得(月300円くらいでしょうか)などを考えれば当然ではありますが、本当に絶対手の届かない別世界の夢の乗り物でした。ハーレーといえばアメリカのおまわりさんの乗るようなゴテゴテしたやつというイメージがありましたが、イージーライダーという映画にキャプテンアメリカというカスタムハーレーが登場して以来、チョッパーがアメリカのバイク乗りの間で爆発的に広まって行きました。

その流れを受けてハーレーがメーカー純正のカスタムを送り出したのが、確か初代スーパーグライドでしたが、なんといってもヒットしたのはローライダーでした。その名の通り、低く長いフォルムはとても美しく、そのVツインサウンドともに小学生だった僕はすっかり虜になってました。

以来、いつかこの手にハーレーを思いつつも、時は流れて行き、ついに念願かなってハーレーのオーナーとなったのは26年後の36歳の時でした、それも10年以上勤めた会社の退職金をつぎ込んでの購入でした。車種はやはりローライダーにしようかとも思いましたが、当時のチョッパーの伝統を一番正統に継承しているのはソフティル系であることから、そのなかでも最もチョッパーっぽい、ソフティルのカスタムを選んだのでした。

空冷4ストOHV2バルブV型二気筒、総排気量1339cc、最大出力--馬力、最大トルク10.8kg、乾燥重量280kg、新車価格は約200万円