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YAMAHA  TDR80 1988年モデル 2023年9月〜 8,420km〜




またレストアがしたくなってヤフオクで落札しました。1988年製。日本中がバブルに浮かれていた頃に作られた作品で、原付なのに各所に贅沢な装備が満載です。時代を感じます。例にもれず長期間放置されていたと思われ、かなりボロいのですが、粗大ゴミ以下のバイクであることが多いヤフオクにしては状態が良くて一安心。鍵もあるし。楽しくレストアしたいと思います。ただ問題はあまりにマイナーバイクだったため、部品がほとんど手に入らないと言うことです。代替部品を探したり、自分で作ったりしなきゃいけないのですが、それまた楽しいともいえます。

ガソリンタンクにはしっかり大穴が空いていたので真鍮の板とハンダ付けで修理、その後錆び取りをして内側をコーティング。漏れのチェックと微修正に結構手間がかかります。リヤキャリパーはオーバーホールした痕跡がありましたが、なんとピストンが逆に組み付けられてました‥。おかげで錆びてなかったけど。ハーネス類も変にいじってあったので修正。スプロケットは純正も社外品も手に入らないので違う車種用を加工して作ります。エアクリーナーのフィルターも廃盤なので自作。メーター周りのウレタンはウレタンシートを買って自作。

フロントのマスタシリンダーはあまりに固着が酷く、スナップリングが全く外れないので、新品に交換。いつもだと純正にするのですが、いかにもOEMというような社外品を安く売っていたので、そっちにしてみました。純正15000円に対して3800円くらい。

なんとキャブレターは何もしないのに元気にエンジンがかかりました。ナンバー取って保険に入っていよいよ試乗してみたところ、やっぱりクランクベアリングから異音が‥‥。と言うわけでエンジンを分解してクランクシャフトの摘出手術とあいなりました。RZ50のエンジンをオーバーホールした時に揃えた専用工具が使えたのとヤマハの2ストミニバイクのエンジンオーバーホールは何度かやっているので平和に作業できました。ちなみにベアリングとオイルシールは全部交換。フリクションプレートはほとんど減ってなかったのでそのまま使います。

作業が終わって走り出してみると低速トルクもあり、ポジションも余裕があってとても快適。スピードもどんどん上がっていき、100キロは簡単に出そうな感じです。さすが2サイクル。あとはフロントフォークのオイルシール交換と、塗装ですかね。黒が好きじゃないので赤のメタリックにでもしてみようかと思います。。











整備内容
2023年9月15日