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ツーリングというより試乗記です 2003年4月26日

フラット大森店を出て、5km程走り、首都高速へ。一般道の感想は、「流石四気筒。スムース、小回りも楽」といったところ。BMの4気筒は日本車に比べてストロークが長いため、加速フィーリングが違うかと思いきや、慣れ親しんだ感じでした。XJRより一回りトルクが薄いって感じでしょうか。高速道路に入ると、さすがはBMの最速モデル、エアマネジメントも素晴らしく、スピードメーターが壊れているかと思うほどストレスなくスピードが乗ります。空いてたわけではなかったので控えめにアクセルを開けてもあっという間に170kmでました。通常のカウルなしだと160kmくらいでヘルメットが浮いてきて首を絞められている状態となり、ステップに置いた足も風圧で浮いてきてしまい、とってもその速度では走り続けられたもんじゃありませんが、この子にとっては160kmの巡航など、フリーウェイで40〜50kmくらいで走っているくらいの緊張感しかありません。こりゃあ凄いとしか言いようが無い。高速コーナーの接地感も素晴らしく、でっかい手みたいなものが道路をつかんでいるかのようです。これを手にしたらT君との高速バトルでは負けっこないと確信した次第です。腕前いらずだ。クルーズコントロールも試して見ましたが、とても便利で北海道なんか良さそうです。ちなみに今日は、走行中に右のポケットのチャックを閉めるのに便利でした。シートヒーターも付いてます(冬場は良さそう)。それから横風に強い!高速の入り口に「強風走行注意」と書いてあったので、あのV-RODの恐怖が横切りましたが、さすがBM君で、強風の中、橋を通過するという最悪のコンディションでも、風切音で「ああ、風が吹いているんだ」と気づく程度です。ここまで書くと良いこと尽くめのようですが、考えてみれば、日本製のリッターツアラーはどれもこれくらいの性能はあるようにも思いますし、ポジションは大柄だし、熱風で足が熱い、せっかくマルチなのに6000回転以上回しても、あの目の醒めるような加速感がない、といった欠点があるのも事実です。バイクとしては素晴らしい完成度ですが、なんとなく代替品があるような気もいたします。まあ、こんなの買って高速で捕まったら間違いなく免許取消だし、乗り出し価格で250万円以上もするし(ZZR1200なら2台買えるぞ)、200km以上で巡航すると小名浜のお鮨屋さんまで一時間くらいで着いちゃうのでカタログを眺めるくらいにしておくことにします。