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トラブル発生!ブースカピンチツーリング October 2004

バイクとコース選定

今日は久しぶりにロングツーリング。相棒はこのところあまり構ってあげてないブースカ君をチョイス。天気はまあまあで、少なくとも雨は降らないみたいなので、長めのコースにしました。日帰りのロングでは、東名+中央の西コースや関越+磐越+常磐の日本海太平洋両方コースなどいくつかありますが、今回は昨日地震があった新潟方面は避け、西コースにしました。



前半
前半は順調に過ぎていきます。気候はちょっと寒いですが、例の電熱ヒーターもあるし、エンジンは快調だし、なんといってもポジションが良い。それもそのはず、長い時間を掛けて、ハンドルとホイールとシートとレバーとグリップとステップを全て僕に合わせてカスタムしてあるんだもんね。まさに世界に一つだけのブースカ。快調に350km程走り、そろそろ名古屋。さて中央高速へと曲がるはずが・・・



コース間違え
ここでなんと曲がり損ねて名古屋市街の方へ。こうなったら名古屋高速を通って東名に戻るしかない。うへえ、遠回りだ。実は名古屋高速は通ってみたかったのでちょっと楽しみながら料金を払って、バイクを停め、身づくろいをして後方確認をしながら走り出したところ、右から「バキッ!」という音がしてバイクが振られました。見てみたら、なんとアルミ製の右のステップが道路施設にあたって折れてました。普通のバイクはステップが可倒式になっているので、これくらいで折れたりはしませんが、ブースカは結構無理してステップを後ろに下げてあるため、可倒式にする余裕がなかったことが原因のようです。

さあ大変。ステップが無きゃ足置くところがないし、リアブレーキも使えない!真っ直ぐ帰ろうったってここは名古屋。最低でも350kmもある。とりあえずそろそろ走り出してみましたが、ブレーキのリンケージ関係が今にも脱落しそうで、とっても高速道路を走れる状態ではありません。しかたがないので、路肩にバイクをとめ、周りを見渡すと、停めたバイクの真下に太さも長さも材質もちょうど良い紐が落ちてました。何たる偶然!早速ペダルをエンジンの一部に括り付け、右足は僅かに残ったステップのステーとマフラーのヒートガードにひっかけて走り出しました。



帰り道
とりあえずペダル類の脱落の心配が無くなったので、ゆっくり高速を走ります。コースも中央高速は止めて、東名を引き返すことにしました。気が付くとお腹が空いているし、ガソリンも無くなったので(ちなみにブースカは一回の給油で180kmくらいしか走れない)、上郷SAで石焼ひつまぶしを食べました。これが結構美味しかった。さすが名古屋。道路公団の民営化に向けた収益に貢献したところで、再出発。つぎに停まったSAでトイレから戻ってくるとブースか君をしげしげと見つめているおじさんがいたので話しかけてみる。実はブースカはハーレーの中でも珍しいということもあり、SAでは良く注目されます。話してみると御自身でもBMWのR50に乗っているとのこと!これは物凄く古いモデルで1955年製です。歳を聞けばなんと74歳!70過ぎて渋いバイクに乗り続けるなんてまさに僕の目標のような方でした。ちなみに一番長く乗ったのはR75だそうです。うーん、実に渋い。

そこから先はちょっと渋滞したりしながら無事東名も終わり、ハーレー屋さんで壊れた部品を注文して無事に帰宅いたしました。今回の発見はろくなカウルも付いていないブースカ君がとてもロングツーリングに向いているということでした。オドメーターの数字は8000kmを越えましたが、エンジンの味がとても良く、流していても飛ばしても加速中もとても良い感じです。それからポジションがあっているために肩も凝らず、お尻も痛くなりませんでした。ポジションが合わなくてとても疲れた頃とは隔世の感があります。体にあったバイクを選ぶというころは実に大切であります。バイクは車と違って調節が基本的にできないので、ついそのまま乗りがちですが、皆さんバイクを買ったら是非調整してくださいまし。

全走行距離は約740km、所要時間は約10時間。