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デジカメ編1 Nikon Coolpix5700 平成17年6月

今回はNikon COOLPIX5700です。 5メガピクセル、8倍ズーム、動画機能搭載の、COOLPIXシリーズのフラグシップモデルです。一昨年の12月にヤフーオークションで64,000円で購入しました(発売当初13万円、落札時の新品実勢価格9万円)。昨年7月にヨーロッパ周遊の旅に家内と出掛けましたがそのためのカメラとして5700を購入したのです。

それ以前は同じニコンのF4S,サブとしてF50Dを愛用しておりましたが、ズームレンズを装着すると2台で4Kgを超える重さです。74歳の老人の長期の旅には不向きです。また携行するフィルムも50本以上必要となり、帰国後の手間と費用を考えると高性能なデジカメに軍配が上がります。そういう時代なのです。

熟慮の結果5700を選びました。200回以上のオークションでの買い物で一度もトラブルを経験していなかった私は、それでも慎重に品物と出品者を選び、落札購入しました。一昨年の暮れに5700を手にした私は早速、近くの深大寺に出掛け、色々条件を変え、撮影を試み、17インチの画面で試したところ、驚嘆するような鮮明で、色調の良い写真が映し出されました。

画像の設定は、あえてFINE XGAとし撮影枚数を606枚に設定しました。メモリーはSDカードの256Mを使い、実際の旅行の条件に出来るだけ近い状態で試写を重ねました。

ところが使い始めて10日目に突如異変が起きたのです。

何度、電源を入れてもレンズが撮影状態にならないのです。ファインダーには「レンズエラー」というアラームが表示されました。早速マニュアルをしらべるとサービス部門へ連絡されたいと書いてありました.ところが2日程経ってから再度電源を入れてみると正常に動作するのです。迷いましたが、海外旅行を控えていたこともあり、意を決して修理部門を尋ね、原因の究明と再発防止の対策を採る事にしました。

ここでもレンズの作動不良は再発しませんでしたが、修理部門で検査をすることになりました。保障期間は既に切れている事、オークションで買ったことも話しました。10日後修理完了の電話があり、修理費用は15,000円とのこと。あまりにも高いので電話で内容を確認したところ、レンズシステム全部をを交換したそうです。写真のようにレンズ繰り出し用のモーター、焦点調整用のモーター等が紙のような薄いプリント板に装着されているレンズシステムでは修理のしようがないそうで、特に原因が特定できない場合は全部交換が普通だそうです。

修理完了から7ヶ月、ヨーロッパへの出発まで5700を酷使してみました。ただ保管はドライボックスで行いました。この手のカメラは湿気が最大の敵であることをニコンの係員に聞いたからです。

そして昨年の7月、ヨーロッパへ出掛けました。サブにはCOOLPIXの2000を持ち5700には512Mのメモリーを入れ1300枚の撮影可能なモードに設定致しました。ライン河クルーズで取った写真が下の写真です。帰国まで全く問題なく作動し、一杯の思い出を撮ってきました。




それか9ヶ月ほど経った本年4月、再び旅先でトラブルが発生したのです。今度は 台湾への旅行中でした。6日の旅程の5日目に突然5700の電源が入らなくなった のです。勿論予備の電池に変えて見ましたが全くだめでした。ショックでした。 今考えて見ると台湾の高い湿気が故障の間接的要因であったかもしれません。

私が一番好きなニコン、しかもflag ship modelの5700が2度も重大トラブルを 発生させたのです。旅行の写真はサブのCOOLPIX2000が忠実に働いてくれたため事無きを得ましたが、帰国後、早速前回のサービスセンターを尋ねました。前回の修理明細とともに現在の使用状況・保管状況を説明し、待つ事10日。 修理終了の連絡を受けて銀座まで出掛け、修理内容を聞いて仰天しました。メイン基盤をそっくり交換し、スイッチボードも交換、メインのメモリーボードも交換してありました。通常ですと修理代は2万円だそうですが今回はこれだけの大修理をして無料という事でした。

Nikonの誠意ある対応に感心しつつも、なぜ天下のニコンの高級カメラにかかるトラブルが2度も起きたのか、担当の技術者と話し合いました。

故障の基本的な原因は、湿気による基盤の接触部分の腐食である事がわかりました。 私自身は湿気には充分注意したのですが、オークションの前のオーナーの取り扱いに 何らかの問題があったのではないかとと推測されました。 今後精密機器のオークションでの購入は一切止める事にしました。

大手術を終えた5700は、現在快調に動いております。