カメラバッグを抱える手に力が入ったが、ここで痛恨のアナウンス。
ダンロップコーナーのつっこみでの無理がたたってほんのわずか失速したところを13コーナーで抜き返されてしまったのだ。
そして最終コーナー立ち上がりでの加速競争、頑張れR6、真っ先にゴールに飛び込んでくれ。
もつれるようにしてゴールラインを先に通過したのは緑色のマシンだった。
若松宏とそのスタッフ、応援隊、撮影隊、観戦記読者の全ての戦いは終わった。
本当にもう一息。チャンピオンに手が触れた戦いだった。
振り返れば苦しい戦いだった。数々の転倒・リタイア・悪天候などさまざまなアクシデントに見舞われた。一時期はポイントリーダーから大きく後退した。そして若松とそのスタッフは這い上がってきた。素晴らしい戦いだった。
感動をありがとう。若ちゃん。いつかきっとサーキットで再会しようぜ。
後日談
レース終了後ランキング表彰式が行われ、総合準優勝の若ちゃんには当然お声が掛かります。
その時の写真を若ちゃんが送ってくれました。サーキットでは見られないスーツ姿の若ちゃんです。
