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回想録1 就職 平成17年6月

1930年生まれです。

私は昭和28年<1953年)某大学応用物理学科を卒業しました(写真左)。友人の多くは研究所や技術部あるいは物理の教師になりましたが、私は縁あって、電気関係の大手出版社の某社を職場に選びました。そして今日まで紆余曲折はありましたが、技術開発や品質管理といった技術屋そのものではなく、営業技術屋的な仕事を50年以上続けてきました。それゆえタイトルに「ギジュツ屋」と、一歩距離を置いたわけです。

入社直後は丁稚のような雑務からスタートでしたが、雑務は4ヶ月で終りました。新しい雑誌の創刊がきまり、私の 強い要望をうけてくれ、編集部員の末席に抜擢されたからです。この時期は日本のエレクトロニックスの胎動が始まった時期であったのです。このこと即ち「ラジオと音響」という技術雑誌の編集者になったことが、その後の私の人生の大きな転機になりました。写真右は「ラジオと音響」に記事として掲載された自作の真空管式アンプです。