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ビンテージ編8 Leitz社 Leica M2 平成17年6月

今回は前回に引き続き Leica談義で、天下の名機M型ライカについて 色々お話させて頂きます。自己満足的な内容で恐縮ですが、もうすこし 我慢してお付き合い願います。

1960年にエルマーの付いたM2を手にした私は。数年後渡米の機会があり シカゴのカメラショップで名玉SUMMICRON 1:2/50を購入しました。勿論LITZ社製 のもので、それを装着したのが左の写真です。


左はレンズを取り外した、本体だけの写真で メカニカルでシンプルなデザインは、何度手にしても感激です。相当酷使してきま したが45年経った今でも、ヘリコイドのすべるような動き、快適なシャーター音、 可動部分は全く新品同様にスムースに動きます。電気回路が皆無なため デジカメのような不良は全くなく、電池切れの心配はありません。

右はズミクロンを装着した勇姿で、沈胴式でないため、姿が堂々としております。


Leicaがバルナック型からM型に変わて、次のような改良が機能上加わりました。

1 レンズの交換がバヨネト式になり、交換が敏速に、且つ正確に。
2 フィルムの挿入方式が大きく変わり、操作が楽に。
3 フィルムの巻上げがノブからレバーに。
4 専用露出計ライカメーターが発売され、アクセサリーシューによ り本体への着脱が容易になり、シャッターボタンと連動し、正確な露出値が得られた。

以上の他にも沢山の機能の追加、改良が加えられ、45年経った今M6型に 進化しました。しかし基本的なコンセプトは45年間、殆ど変わっておりません。

今日、報道用カメラはデジタル1眼レフが主流で、フィルム式のカメラは絶無です。 デジカメはその場で画面の確認ができ、フィルム交換の必要がなく、パソコンと 携帯電話で瞬時に大量の画像が送れる魔法のシステムです。「つー爺」も数年 前から全面的にデジカメに切り替えました。


数千枚のカラー写真がたった一枚の CD-Rに録画出来る技術の進歩には、50年前から写真が大好きだった「つー爺」 には夢のような環境です。進歩に追いつくために脳をフル回転させるのもまた、デジタルカメラの効用の一つかも知れません。どんなにイノベーションが進んでも平安の頃の日本刀の素晴らしさが不変の様にLeicaの人気は永遠に不滅だと信じます。

M2で撮った写真は山ほど有りますが、5年程前に深大寺近くで写し、自分で DPEした写真を紹介してこの稿を終らせていただきます。