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ビンテージ編12 Nikon社 F 平成17年7月

MF的AF機の NikonF4Sの出番です

Nikon F4Sは1988年12月に発売されました。239,000円が定価でした。ジュウジアーロ設計の斬新なデザインと機能は、業界が驚嘆しました。全自動でありながら、液晶パネルを搭載しなっかたのには訳がありました。

さてNikon Fは、2、3、4、5、6と進化を続けます。3まではマニュアル式で露出計内蔵のモデルも発売されましたが、大きく変貌を遂げたのは4型からです。電子回路が組み込まれ自動焦点が採用され、フィルム感度も自動読み取りになり、機能が一変しました。しかも3型までのマニュアル式の機能も一部採用されflag ship modelとして恥ずかしくない堂々たる最高級カメラが誕生しました。

報道関係は勿論、多くのプロカメラマンに採用されました。左の写真は35-135mmのズームレンズを装着したF4Sです。28-200mmのズームがまだ発売されていなかったのでちょっと半端なズームですが私は35-135mmを買いました。超近距離撮影が可能なこのレンズは、使い勝手が非常に良く、今でも愛用しております。








         


上の写真は正面からのカットで、底部には単三6本を収納する為のバッテリーパックがついます。この大容量の電源のため、高速連写が可能になりました。フィルムの巻き上げは電動ですが、巻き戻しは自動と手動の2ウェイになっているのも面白みの一つです。 右上は平面のカットで、何か兵器を連想させる程、堂々としております。この状態での重量は約2kgで、老人にはちょっと重過ぎます。

右の写真は軍艦部の一部で、注目すべき所は全自動であるにも関わらずシャッタースピード調整ノブが着いていることで、マニュアルから全自動への転換期のニコンの設計思想が伺えます。シャッタースピードは1/8000という超高速まであります。その他の優れた機能は枚挙に暇がありません。


←は裏蓋を開いたところでフィルム装填部,中央下側に沢山の金メッキされた接点があり、これらはフィルムの感度の自動読み取り、データーパックの使用の際に使われております。

やがてF4SはF6へと進歩しますがF6は完全な自動制御でF4Sのような、手動のメカは一切除外され、私にとっては面白みのないカメラになりました。

そして時代は本格的なデジカメ時代に入り、Nikon D100と言う傑作カメラが登場し、フイルムカメラを完全に駆逐し、プロカメラマンの中心的カメラになり、その普及版として、近年D70が低価格で登場しました。その性能の高さは驚嘆すべきものです。

今はD70にニッコールの28-200mmズームレンズを装着し、散歩の折に週に1回ほど使っています。長旅にはcoolpix5700がお供ととして活躍し ております。



例によってF4Sで写した写真を添付します。

まずは、府中競馬場で35-135mmで撮った作品から。



こちらは、我が家に梅の木に目白が蜜を求めてやってきたときのカットで8年前です。



これは先年、姫路城を尋ねた折の写真です。その頃は、フィルムの現像から、引き伸ばし、プリント共に自宅で行っていましたが今は、それらの機材は納戸で休んでおります。

そして今日の私のシステムはデジカメが主流のため、DELLとEPSONが、さっと処理して呉れます。有り難いような、一寸寂しいような心境です。



ちなみに私がこれから手にしたいカメラは以下の通りです。

ライカVg
スーパーセミイコンタ
リンホフテヒニカ
スピグラ
ハッセルブラッド500c
ZeissのCONTAFLEX
CONTAXVa
ベビーイコンタローライフレックス2.8D
ニコンSP
セミパール

全部揃えるには相応の時間と対価が必要となるでしょう。夢は人生をポジティブにして呉れます。