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ビンテージ編14 Nikon F 落札物語 平成17年8月

発売間もない1960年、Nikon Fを携えて60日間の欧米への 旅をしたことは、前々回のこの稿で書きました。その折の Nikon Fは会社の備品として購入したもので、帰国後、私の許からは 当然離れました、爾来45年、Nikon Fへの撞着は消える事は ありませんでした。しかし次々に発表される新型カメラの利便性に 振り回され今日まで手にする事は出来ませんでした。

しかし インターネットオークションは遂に私にNikon Fの入手の機会を与えてくれ たのです。然もボディー番号は651千台と初期のもので 写真でお分かりの様に、大変 程度が良く、特にf=1.4、50mmのレンズは新品同様なきれいさで オークションでの購入品としてはまれに見る逸品でした。

シャッター、絞り、焦点調整用リング、フィルム巻上げ、巻き取りの機構 さらにファインダーのプリズムにも全く問題がなく、セルフタイマー等、全ての 機能は完全に作動し、試写の結果も上々でした。価格はレンズ込みで 45000円でした。これは誠に僥倖な事であり、詐欺紛いの入札さえ横行しているネットオークションで は全くラッキーな出来事でした。










         


そこで今回は私の拙いオークション落札の経験をお話し、ご参考に供したいと思います。私は240点程の品物をオークションで購入しましたが、事故は 一度もなく、品物が着いた時、失望し、落胆したことはありません(厳密にはCoolpixの故障がありますが、ここではオークションという購入方法による事故という意味です)。

さてオークションン入札、落札に関する私のルールは以下の様になっております。

1)購入する最高金額を10万円以下とする。
2)購入アイテムを専門に出品している相手を選ぶ。何でも屋は避ける。
3)その商品に対する専門知識のある出品者を選ぶ。
4)コメントにノークレーム、ノーリターンと書き込まれている出品者は選ばない。
5)過去の評価に「悪い、非常に悪い」と書かれている出品者は敬遠する。
6)「良い、非常に良い」と評価されている場合でもその評価内容を研究する。
7)PCや周辺機器、デジカメ等の高度の電子回路を使用している機器は原則としてオークションでは購入しない。隠れたリスクが予見できない。
8)欲しい物がやっと見つかった場合でも、すぐに入札はしない。10日、或いは1月位掛けて、同一商品を気長にさがす。急いては事を仕損じる.
9)落札後のメールによる交信は、すばやく、正確に、誠意をもって行う。
10)落札の連絡のあり次第、送金はタイムリーに行う.仕事や週末等の関係で送金が遅れる場合は必ずメールにて先方に連絡する。
11)品物が届いたら、直ちに内容を確認し、その結果を先方にメールする。同時に「評価欄」にコメントを添えて直ちにメールを送る。

ともかくネットオークションでは品物を実際に手に取って見ることが出来ませんので 最悪の場合はババを引くこともありえますし、詐欺に会う可能性さえあります。 私は先ほども申し上げましたが幸いにして詐欺と言えるような事故にはあっていませんが 何時も事故の起こる可能性を50%はみております。

落札前に出品者と メールにて充分話し合えるようなシステム、或いはオークションそのもののシステム や、構成を根本的に変える事が必要だと思います。やはり代金を払う前に 品物を確かめられるようなシステムが望ましいと思います。



45年目に、やっと手に入れたNikon F で写した写真を数枚添付致します.飽くまでも カメラの性能を確認する為の試写です。フィルムはKODAKのISO400です。



井の頭公園です→





→接写のピントもOK




私はNikon F4S,並びにD70を中心にシステムを揃えましたが、これらのAF用の レンズは45年前のNikon F のマウントに完全に整合しております。この件については 賛否両論があるようですが、私は現段階では支持しています。

即ちマニュアルで使う限りにおいては、私の所有しているレンズが全部Nikon F に使 える事が、実装し、実写して確認できました。



左の写真はNikon Fに、AF28-200のズームレンズを装着した写真で、勿論MF方式での 使用になり、実用的ではありません。 ただ、眺めているだけで癒されます。