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【きっかけ 1991年】

きっかけは1991年に土屋がロンドンから帰国して当時国際業務部にいた室園さんとランチにいったことでした。実はその当時土屋はピンクのぞーさんというギターを購入したのですが、それが嬉しくて、ランチに行く度に皆さんに話していました。

ある日室園さんと御一緒させていただいたときにもその話題をしたところ、突然室園さんが嬉しそうに「それ、僕も持っている」とのこと。そこからすっかりバンド話で盛り上がり、室園さんがなんどヴィンテージのマーチンを持っていることが解り、いつか一緒に演奏したいですねということになりました。その時はまだランチ時の話題の域を出ていませんでした。

【最初の企画 1991年】

前述のような経緯だったため、バンドをやるとしてもフォークギター二本で、サイモンとガーファンクルの弾き語りを演ろうということになってました。室園さんとはことあるごとにその話をしていて、アサヒビアパティーなんかどうかなあなどとコソコソ話をしていたところ、土屋が所属していた部の当時の部長であったT村さんが、それを聞き付け、「俺が話をつけてやる。」といって突然厚生部と連絡を取り、枠を確保してくれました。

ということで、栄えあるビアパーティーの出場だけは決まったのですが、曲目も何も決まっていないという状態でのスタートとなりました。

【メンバー募集と久保ちゃんの発見 1991年】

折角バンドをやるということになったので、メンバー増やそうということになり、土屋・室園組みはことあることに「楽器やる?バンドやったことある?」と、そこいら中の社員に聞いて回りました。

ある日、国際業務部の久保くんに話しかけたところ、なんとバンド経験があり、専門はヴァン・ヘイレンとのこと!「即採用!」ということになり、土屋ももともとハードロックのドラマーだったということもあり、その日をもってバンドはフォークのデュオではなく、ロックバンドとなったのでした。

【9年ぶりにビアパーティー復活】

ひさしぶりのオフバランスの復活は日本経済新聞でもとりあげられました。

伝説のロックバンド、オフバランス9年ぶりのステージ。
2005/08/04, , 日本経済新聞 朝刊, 1ページ, , 779文字

伝説の社内ロックバンド「オフバランス」が明日のアサヒビアパーティーに出演することが三日、判明した。(オフバランスは3面「きょうのことば」参照)

今回の出演に関しては、ヴォーカルの説得に相応の時間を要した、ギターがみつからない、候補者の出張日程が合わない、ギタリストだと思っていたらベーシストだった、いろいろなしがらみで選曲が大変、等の困難に遭遇したものの、関係省庁の努力、地道な出演交渉などが実を結び、めでたく出演の運びになった。関係者の間では、「長生きはするもんだ(塩川前財務大臣)」、「バンド運営が危なくなったら持ち込んでもらえれば、前向きに検討する(産業再生機構のアンディー社長)」等、同バンドの出演を歓迎する声が多い。

注目される当日の衣装については、メンバー内で意見の分裂が見られたようだ。一部の守旧派は松田聖子のヒラヒラ系ドレスを強く主張(同派は『聖子原理主義』と呼ばれている)したが、「演奏者の年齢や、財政状況、日経平均などを勘案して慎重に検討すべき」という意見も見られ、最終的に南国風ドレスで合意に至ったと見られる。

オフバランスの出演順は最後で、出演時間は7:30あたりになると思われる。また、今回は金融市場本部から首脳陣を含め、相応の人数が出席されると予想されており、関係者の間で、会場整備や安全対策、会場で偉い人にぶつかってしまった場合の正しい謝り方の指導を徹底するなどの準備に追われている。

■写真説明 8月5日、南国風ドレスで歌う田中さん=ロイター

オフバランス(きょうのことば)
2005/08/04, , 日本経済新聞 朝刊, 3ページ, , 539文字

▽…正式には、The Off Balance 1991年に結成された某大手証券社内バンド。そもそもはサイモンとガーファンクルを弾き語りするために結成されたが、その形式では一度も演奏していない。デリバティブ取引を担当する部署に所属するメンバーが多かったことから、簿外取引(off balance transaction)が語源となっている。なお、名称の候補として、The Down Grades, Fallen Angels などが挙がったが、当時はAAAであったことから、何れも「縁起が悪い」として却下された。起案者は「結局下がったんだから良かったんじゃないか」と、負け惜しみをいまだにぼやいているが,本件についてまともに相手にしているメンバーは皆無である。

▽…オフバランスはその活動がグローバルに展開しており、欧州を拠点とするオフバランスE、米州と拠点とするオフバランスAも存在する。中でもオフバランスAは現在も活発に活動しており、今年のクリスマスパーティーにも参加の予定となっている。また、オフバランス経験者で、外資系や独立系、IT系などへ転職したメンバーも多く、たまにオフバランスOB会なる飲み会が開催されているようであるが、こちらについては公認組織ではなく、その活動実態も不詳のままである。