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HONDA BROS 650 Product One  1988年モデル 2011年10月〜2014年07月, 2015年11月〜2016年04月


最近歳とったこともあり、でかくて早いバイクにはすっかり興味がなくなり、高いバイクを買って見栄を張りたいわけでもなく、 やはりバイクは自分の体や体力や運転技術に合ったものが良いとつくづく思っております。
その意味ではSDRなどはサイズもちょうど良く、楽しく通勤しておりましたが、4サイクルで低速トルクがあってドコドコ感というか すこし体を揺すりながら回転が上がっていくような感じで振動もビリビリしないのが欲しいと思ってました。
そうなると乾燥重量としては150-160キロくらい、排気量は600-750くらい、サイズも小柄なバイクが良く、 ドカのモンスターの696空冷とかSRXの600とかブロスの650とか初期型ホーネット600あたりかと思ってずっと探しておりましたが、 通勤に気兼ねなく使いたいし、あまり高いのは嫌ですし、国産じゃないと部品の調達も大変ですし、新車はいじり甲斐がなく つまらないし、クラデウスはデザインが嫌いだし、できればホンダのバイクが良いし、それに奥さんのブロス400用にふんだんに投入した新品パーツがややオーバースペック状態になって いたこともありやはりブロスの650に絞りました。
愛用しているgoobikeでずっと探していましたが、20年以上経っていますし、ともかく玉数が少ない。
全国で平均7-8台しかなく、どうも魅力的なものがない。
珍しく出物があると瞬間で売れてしまい、一度は都内のバイク屋まで行く途中で電話したら前日に売れてしまっていたり。
そこで走行34,800キロで18万5千円、前後タイヤ新品でかつ車検もたっぷりあるという不思議な玉を発見。
ブロスはオイルの管理さえちゃんとしておいてくれれば4万キロくらい全然問題ないので、そこはリスクをとって現物見ないで決めてしまい、 はるばる電車に乗って取りに行くと、エンジンの状態はとても良い感じで上機嫌で80キロほと乗って帰ってきました。
前のオーナーはバイク好きでTDM850と900とブロス650を二台持っていたようで、さすがに維持しきれなくなって一台売りにだしたそうですが、 おかげさまでOHしたばかりのオーリンズやTwo Borhtersのフルエキも新品でついているというお買い得状態でした。 外見は結構ボロでしたが、そこは400とパーツ交換することでみるみる綺麗になっていき、後期型のウインカーにも交換してすっかり良い感じになりました。
エンジンフィーリングは400とは全然違い、ミドルのマルチのようなふけ上がりの400に対して650はハーレーのビッグツインのようです。
トルクの出方も振動の出方も音色も大変良く、すっかり気にいっています。パワーも充分で高速道路もストレスなし。 どうせ200キロ以上はださないし。
購入後まもなく、充電不良になり、電圧不足という原因究明がめんどくさそうな症状になりましたが、ステーターコイルの発電電圧も問題なく、 レクティファイアーを交換したらあっさり直りました。
フューエルパイプが硬化している感じでしたので、フューエルフィルターごと新品に交換 エアフィルターも交換しようとして新品を頼んだのですが、あけてみたら新品が入ってました。
オイルは新しいかどうか解らないので、フィルターと一緒に交換。
ついでにスーパーゾイルも入れ、オイルはASHの最高グレードを入れてあげました。
当初ガンメタだった外装は奥さんのブロスの車体を処分したため、状態の良い外装などは殆ど移植し、ワインレッドのプロダクトUとなっています。やはりブロスにはワインレッドが似合う。ETCも装着して高速道路も快適です。





購入直後の写真。色はガンメタで社外品のフルエキがついている姿。


整備記録
2013年1月3日 36,677km
フロントフォークをブロス400の物と交換。ついでにフォークオイル交換。インナーチューブは新品なので点錆もなくなりすっきり。

2013年1月16日 36,720km
クラッチの切れが悪く、クラッチアウターを削ってごまかしてましたが、思い切ってアウターとセンターとプレッシャープレートを全部新品に交換。クラッチプレートとフリクションディスクも全部新品。部品代5万円くらい。センターとプレッシャープレートは交換しなくても良かったような気もしてます・・・。ついでにオイル交換。ASHとスーパーゾイル。

2015年12月 39,480km
京都に里子に出して1年して帰ってきたのでいろいろ整備します。
まずステムベアリングの状態がひどいので交換。ナットを締めるための専用工具が廃盤で手に入らず。がっかり。ステムベアリングは消耗品なんだから供給してほしい。
次はアフターファイアーがひどいのでいろいろ交換
イグニッションコイル
ハイテンションコード。コードはカチカチでひどい状態でした。
プラグキャップ
イリジウムプラグ
バキュームピストン
エアカットバルブセット
スロージェット
インシュレーター
バキュームピストンが手に入らないで困りました。いろいろネットで探して、16112-MAH-610 をなんとか入手。穴の数が一つ多いのでアルミのりペットを買って改造して装着。それにしてもホンダは部品の供給が悪い。
プラグレンチも買えないし。
ブロスはツインプラグで、奥の方のが非常に奥まったところにあるので普通のプラグレンチではだめです。KTCのD用プラグレンチを買ってみましたがだめでした。いろいろ試したところ、TONE(トネ) プラグソケット 差込角9.5×18mm 3P-18Sが使えることが判明。あとはCBX250用のプラグレンチも使えます。
スティードの部品がある程度流用できそうなのでパーツリストを買ってみました。
イグニッションコイルは普通は交換しないせいか、整備性が悪く、交換が大変でした。前側はラジエターずらさないとできないし、後ろ側はステッププレード外さないとできません。ボルトも見えないので手探りで締めないといけません。

作業終了して試乗してみると、アフターファイアーは無事すっかり治りました。やれやれ。あと、エンジンのピックアップが格段に良くなりました。650で軽いのに5000回転くらいのパワーがイマイチで、OHCだからそんなのものなのかと思っていましたが、これが本来のブロス650の実力だったんですね。大変気持ちの良い加速するようになりました。
費用についてですが、部品代は高く、バキュームピストンは2個で2万円以上するし、エアカットバルブはみたところ200円くらいの部品が2個で13000円です。キャブのガスケットも2個で5000円もします。
まあ1988年製ですので、古いバイクを調子よく乗るというのはやはり道楽なんでしょう。でもキャブを自分で整備して直したあとに気持ち良い走りになる快感は最近のコンピューター制御のインジェクションバイクで味わえない良さですな。

2015年12月16日 49,505km
オイル交換 京都のホンダディーラーさんが入れてくれたオイルが相性が悪い気がするので(ホンダ純正なので気のせいなんでしょうけど、どうもメカノイズが大きい気がする)はやりASH FSEモトスペックとスーパーゾイルの組み合わせを入れることにしました。

それからステアリングトップスレッドの締めつけトルク問題ですが、どうも興和精機のピンスパナ(ホンダの純正工具のOEMらしい)にトルクレンチ用の穴があって、それでできるということが分かりました。やれやれ。



届いたピンスパナはなんとホンダ純正部品のステッカーが張ってありました。