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夏休み恒例 北海道ツーリング September 2003

初日 9月19日
まずはバイクですが、今回は全行程が2000kmをゆうに越えることもありさすがに旅のお伴はBMWをチョイスしました。長距離ツーリングをやらせたら文句なしに世界最高水準(というより敵なし状態です)のBMWの中でも特にツーリング向きに設計されているR1150RTは去年と違って今回は純正のオーディオキットまで付いているのでどこまででも走っていけそうな感じです。初日は新潟の温泉の温泉に一泊するだけで走行距離も300kmと短いため、出発もいつもの朝3時などではなく、11時頃という呑気なものでしたが、出発前に念のためオイル量を確認したらなんと全く足らないことが発覚!さすがにこれでロングツーリングに出発するわけには行かないので諦めてフラット杉並さんに寄ってから関越に乗ることにしました。

フラットさんについてオイルの追加をお願いしたところなんと今度はちゃんと入ってました。あれ?おかしい。ちゃんと見たのに。まるでパソコンが上手く動かなくてシステムの人を呼んだとたんに直った時みたいにばつが悪かったです。バイクのメカには強いはずなんだけどなあ。気を取り直して空気圧をみてもらって出発しようとしたところ、ポータブルGPSが目に留まりました。以前バイクようにカーナビをつけたことがあるのですが、なんだか大掛かりになるわ、CDが飛ぶわ、衛星からの信号を上手く拾わないわで使い物にならず、バイク用に良いのがあったら欲しいとはずっと思っていたのですが、雑誌に出ているやつはどれも今一なような気がして買わずにいました。しかしさすがにフラットさんが選んだものなら大丈夫だろうと思って早速購入してハンドルにマウントしました。ディスプレーが白黒でちょっと見難いですが、機能は凄く充実していて実に便利。これで僕のBMは、電動ウンドシールド付きのフルカウル、暖房器具、トップケースまであるパニアケース類、オーディオ、GPS、パワーアシスト付きABS、等ツーリングバイクとしては実に良い仕上がりとなりました。ちなみに何度も書いてますが、高速巡航性能は本当に素晴らしいです。音楽を聴いたり、GPSを楽しんだりしているうちに300kmはあっさり過ぎて無事弥彦温泉に到着しました。泊った宿名物の貸切露天風呂や美味しい夕飯を堪能し、明日に備えて早めに床につきました。

本日の走行約300km、ガソリン代 2,159円、宿代 18,535円、高速料金 5,900円、その他 3,000円くらい

二日目 9月20日
台風15号の影響で本州全域の天気が悪く、台風も時間とともに北上してくるということなので早めに出発することに。といっても朝食が7:30からなので、一番にそそくさと直食を済ませて8時前に宿を出ます。走り出してみると天気はなんとかもって、場所によって小雨という程度です。BM君はカウルのおかげで多少の雨では全く濡れないので、カッパを着ずにそのまま走り続けますが、流石に路面が濡れていると飛ばすわけには行かず、その上、今回は磐越→東北自動車道を通るというルートを選択したため、直線距離よりは200kmくらい遠回りとなる上、磐越は単線なのでのろのろ運転状態(=80kmくらい)が200kmくらい続きました。いらいらしないように嘉門達夫のテープを聞きながら走る。東北自動車道に入って秋田くらいまできたところで待望の晴れになり、路面も乾いているのでBM君の本領発揮となります。おま○○さんにはいえないようなスピードで順調に飛ばします。このレベルはBM君の真骨頂で、高速巡航地のストレスのなさは流石というほかはありません。5時発のフェリーに乗るために4時までに港に到着しないといけないのですが、670kmを無事走りきり、3:15には青森港に到着しました。

フェリーはオフシーズンということもありガラガラ(写真のようにバイクはなんと僕だけ)でゆったりすごします。お盆の時期に重なった去年とはえらい違い。フェリー会社が倒産したというのも影響しているのかとも思いましたが、単純に季節要因のようです。フェリーの旅は四時間ほどですが、ゆれもせず、時間通りに函館へ。ホテルまではGPSのおかげであっさり到着。方向音痴の僕には実に便利です。もう手放せない!晩御飯はホテルお勧めの近くのお鮨屋さんへ。ちょっと季節外れでしたが、うに丼を注文。味は二年前のうに丼にはさすがに及びませんでしたが、昔CB750fourのK0やバンバン125に乗っていたという大将と昔のバイク話で盛り上がって夕食を終え、二日目も無事終了。

本日の走行約670km、ガソリン代 4,979円、宿代 9,817円、フェリー代 10,960円、高速料金 10,000円、その他 8,000円くらい


三日目 9月21日
今日は全日程の中で一番ハードな予定で、高速道路を一切使わずに函館から釧路まで一日で行くという無謀なものです。ソロツーリング+BMW+北海道ならではのコースであります。6時過ぎにホテルを出発しましたが、天気は予報通りの素晴らしい快晴。走り出しのBGMはカーペンターズをチョイス。子供の頃を思いだす、a day without you などを口ずさみながら順調に距離が伸びていきますが、それにしても遠い。450kmくらいかと思っていたら実際は580kmもあったので、さもありなんという感じではあります。

旅は実に快適で、特に天馬街道は最高でした(写真のことね)。バイク乗りが夏に北海道に来たくなる訳を再確認いたしました。6時までにホテルに到着しないといけないのですが、なんとか5時過ぎに到着。お昼も食べずに走り続けてほぼ11時間走りっぱなしの一日でした。天気に恵まれた+BMでなければさすがに無理だったろうと思います。それにしてもよくバイクに乗った一日で、一般道のみの一日最高走行距離を更新した一日となりました。温泉にゆっくり浸かったあとは明日に備えて早めに就寝。明日はいよいよ最北端を目指します。

本日の走行約580km、ガソリン代 4,983円、宿代 15,850円、高速料金 0円、その他 1,000円くらい


四日目 9月22日
という訳で四日目です。朝食が7時からだったので6時半くらいに朝温泉に入ってまっさきに朝食を終え、7時半くらいにいざ出発。まずは北上して網走へ。それからオホーツク海沿いに最北端を目指します。網走で蟹の専門店を見つけたので、2年前の釧路を思い出して立ち寄ってみると輸入物でない国産(?)のたらば蟹を発見!値段を聞いてみると一杯8000円とのこと。うーん、ちょっと高いが折角なので注文することに。刺身と焼き蟹と茹で蟹にしてもらい国産のたらばを堪能しました。さすがに全部は食べ切れなかったので残りをお土産パックにしてもらい、再出発。距離も昨日よりは短いこともあり、3時過ぎくらいに無事目的地の宗谷岬に到着。

この日の天気は本当に最高で、もしかすると日頃の行いが良いんじゃないかと思ったくらいです。記念写真をセルフタイマーで撮ってホテルへ。実は去年泊ったANAホテルにしようと思ったのですが、ウイークデーなのになんと満室!という訳で今回は温泉民宿という「北の宿」(あなた〜かわりはないですかあ〜、みたいですね)にしてみました。場所はノシャップ岬のそばで宗谷岬からは30kmほど。民宿に着くと既にバイクが一台留まってました。ものはハーレーのファットボーイ。あれもいいんだよね。宿に入るとなんと作りが「メゾン一刻」の一刻館そっくり!トイレも洗面所も共用で、階段の位置まで似ていて、違うのは温泉があることくらいでした。僕の部屋は5号室で、気分は五代くんでした(でも朱美さんはいなかった)。評判どおりの美味しい料理(特にたこの刺身が絶品)と非売品の地酒を堪能し、ついでに知り合いになったハーレーのおじさんとバンク談義で盛り上がり(なんとその人は会社を辞めて日本中をハーレーで旅しているとのこと)、7:30には寝てしまいました。宿はボロかったですが、布団は快適で良く寝れました。明日は早くも帰路であります。

本日の走行約480km、ガソリン代 2,710円、宿代 8,800円、高速料金 0円、その他 9,000円くらい


五日目 9月23日
という訳で五日目です。今日は帰りのフェリーに乗るために苫小牧を目指します。6時に朝食を食べ(これまたシンプルだが美味しい)、少しゆっくりする。今日は交通安全週間というこもともあって少し高速道路を使うため、早く着き過ぎないように時間調整であります。今日は高速込みで500km程度なので、楽勝モードであります。ゆっくり朝風呂に入って8時半くらいに宿を後にします。この日の天気も最高で、まさにツーリング日和となりました。まずは40号から232号に入って海沿いを走ります。途中で山の景色を楽しむために239号へ。これは期せずして大当たりでした。なんとRも路面も最高のワインディングロードで空いているわ景色は良いわで40km程の峠道を堪能いたしました。

さて久しぶりに高速道路に入ればBM君も嬉しいそうで、一般道も楽しいですが、やぱりBMの実力は高速道路であります。ただこの調子では早く着き過ぎてしまうため、寄り道をすることに。そういえば今回の旅行ではあまりグルメしてないので、札幌で降りてガイドブックにあった有名ラーメン店へ。例のGPSの効果は絶大で初めての店にもすんなり着きました。3時ころというもっとも空いているはずの時間(ガイドブックにもそう書いてあった)に着いたにも拘わらず、長蛇の列。普段なら絶対並ばないところですが、今回は仕方ないので並びました。40分ほど待たされて待望の味噌ラーメンがやってきましたが、さすがに列ができるだけあって美味しかったです。予定外に時間を食ったため、高速に戻って苫小牧を目指します。手続きが終わるとすぐ乗船という結構タイトなタイミングでしたが、無事に乗れました。去年はお盆のくせに予約なしでいくという暴挙にでたため、ひどいめに逢いましたが、今年はしっかり予約していったので、快適なフェリーの旅となりました。

本日の走行約485km、ガソリン代 2,537円、フェリー代 37,500円、高速料金 4,350円、その他 5,000円くらい


六日目 9月24日
最終日です。といっても大洗から帰るだけでので大したことはありません(写真は帰りのフェリーにつながれたBM君)。天気も雨でしたが、まあ帰るだけだし、あんまり濡れないし、ということで転ばないように注意して帰って来ました。さすがに首都高速が渋滞していて辟易しましたが、無事帰宅。今回のツーリングは結構良く走って総走行距離は2,710km程度となりました(右の地図の赤い部分が今回走ったコースです。なお、これ以外に本州を1200km弱走ってます)。ともかく天気に恵まれた楽しい旅となりました。BM君の走行距離も16,000を越え、もうすぐ車検なので、タイヤも交換してあげましょう。

本日の走行約200km、ガソリン代 0円、宿代 0円、高速料金 2,950円、その他 1,000円くらい
総走行距離 約2,710km、総ガソリン使用量 146リットル