Kさんの思い出 | 10年前? |
---|---|
![]() 路面が乾くことは殆どなく、シーズン中は毎日最低でも60キロは走っていライダーの私にとり、北陸の冬はつらい時期でした。石川県内のライダーが聖地としている場所に、金沢市内から車で約1時間(バイクだと40分)の手取川上流にある手取川ダムがあります。東京で言えば奥多摩のようなものですが、奥多摩よりも高速コーナーが多く、車も少ないので気持ちよく走れます。 ある年の1月2日。正月、実家に帰らず朝起きると、暮れまで小雪交じりの雪だった天気が打って変わり、北陸の鉛色の厚い雲間からなんと太陽が。路面も乾いている!瞬間皮パンを履き、ジャケットを着て900Rに跨っている自分がいました。冬場は特にアイドリングが落ち着かない川崎重工の古びた機体ですが、イギリス仕様であるせいか、寒冷地仕様のキャブがこういう所で生きるのか、直ぐに全開にできる状態に。 |
|
![]() ここまできたら行くしかないと腹を決め、コーナーでは足をつきながら何とかダム湖手前の最後のトンネルをクリア(ここだけは全開走行をenjoy!)、聖地着。そこにはいつもいるバイカー達の姿はなくスキー客ばかり。缶コーヒーを飲み乍、独りニヤニヤしている僕を見て、恐らく「こいつアホか?」と思われたことでしょう。 |
|
![]() ふと、バックミラーにイエローバルブの白い機体が張り付いているのに気づきます。「!」と思った瞬間、右から「ズロロロ〜」っという特有のあのサウンドに抜かれました。左手親指を突き上げるのハンドサインを出されつつ・・・。さっきのBMWでした。その後、懸命に追いつこうとしましたが、無理でした。やはりABSの威力なのか、などと思いつつも、リーン・ウィズで何も無かったかのように鮮やかにコーナーをクリアしてゆく後ろ姿だけが鮮明に目に焼きついていたのでした。「BMWって、あんなに早かったっけ・・・」と。確か、換装重量は900Rより重いはずなのに・・・ 冬の想い出しでした。 |
|
![]() |