YAMAHA TZR125 1987年モデル | 2013年02月(22678km)〜 2013年08月 |
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CB50Sがすっかり調子良くなり、やることが無くなってしまい、次なるバイクいじりの対象を物色していまして、やはり古くて小さい2ストだということになりました。本当はランツァのぼろいのを買って修理しようと思いましたが、玉が全然ないうえにあっても無駄に高く、さすがに馬鹿馬鹿しくなって断念(なお、オイルポンプが生産終了になっていて買えないというのも相当マイナスでした)。R1-Zなども考えましたが、二気筒は作業がめんどくさい(同調とらないといけないし)し、250の2ストは通勤にはパワーがあり過ぎるため、125にしました。TDRの125やDT125の最後の方も考えましたが各種の規制で馬力が冗談みたいに抑えられており(確かTDR125は8馬力?)対象外。こうなるとやっぱり規制が緩かった昔のバイクとなりますが、さすがに部品が買えないのでは修理のしようがない(本当の趣味人は部品は自作するのでしょうが、その技術はないし)と思っていたところTZR125は初期型ですら主要パーツ(外装以外)は殆ど新品で買えることがわかりTZR125としました。ヤフオクには出品があまりなかったのでgoobikeで探しました。一番ぼろそうなやつをわざと選んで納車整備なしの現状渡しで売ってもらったですが、CB50やSDRとは比較にならない程状態が良く、なんと配送されたその日にエンジンがかかってしまいました。バッテリーもタイヤも新品。アウターチューブはバフがけしてありました。それでもエンジンは20000キロ以上走っているので、状態の良いエンジンを選んでOHして載せ換える予定でエンジンは別途入手済。キャブレターもオイルポンプもインナーチューブも新品買ってしまったので、いわゆる「チェンジニア(部品交換するだけで芸のない人)」なわけですが、まあ趣味なので自分が楽しければ良いので良しとしております。 整備も一通り終わって慣らし運転もほぼ済んだところで、お友達がこの子を気に入ってくれていることが判明。FZRやKATANAに乗っておられたリターンライダーさんでちょうどバイクを物色中で、この子の価値を十分に解ってくれる方のもとへ嫁ぐことになりました。 |
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新しいオーナーが送ってくれた写真です。いただいたメールから一部勝手に転載します。 「有明では、信号待ちで隣になった大型トラックのドライバーのオジサンが窓を開けて、こちらに何かしきりに言っているので、何だろ?とヘルメットバイザー開けて聞いてみると、「兄ちゃん!そのバイク、いいな!かっこいいよ!!」と大声で言われました。兄ちゃんって。。そのドライバーのオジサンもどう見ても同年代でしたが。。」 注目度抜群のTZR君でした。 |
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ヤマハにしてはやや珍しい配色ですがこれは1980年代に活躍したソノートヤマハ(クリスチャンサロンが有名)のいわゆるゴロワーズカラーです。青い車体と金色のホイールのバランスが気に行っています。 | |
整備記録など 納車(?)時の作業 エンジンオイルはいつのか解らないので捨ててスーパーゾイルに交換 クーラントは泥水状態だったので洗浄して交換 左前のウインカーが傷だらけで溶かした修正跡が残念だったので新品に交換 右のステップが折れていたのでヤフオクで中古を買って交換 クラッチレバーは曲がっていたので新品に交換 ミラーががびがびだったのでこちらも交換 グリップラバーもがびがびだったので新品に交換 ステップラバーとシフトペダルのゴムもボロボロだったので新品に交換 ディスクプレートが使用限度を超えていたので中古に交換 ホース類がいろいろカチカチだったのでいくつか交換 キャリパー交換 この時代のキャリパーは2ポットで、どうしても効きが悪いのでヤマハ純正で他車に使われている高性能なものに交換。本当は3xv用が欲しかったのですが、高かったのでR1-Zの中古をヤフオクで買ってOHしました。キャリパーはニッシン製でCB50用に買ったものを流用。試乗で急ブレーキかけてみたらジャックナイフしました。その後ヤフオクを見ていたら安く3XV用が出品されていたので落札してOHして装着。これだとジクーのパッドが使えることもあってちょっと嬉しい。 ディスクローター交換 どうもオリジナルのディスクはスリットの入り方が好きじゃないためTZR50用のローターに交換してみました。なかなかいい感じ。 キーセット交換 カギがスペアキーしかなく、ヘルメットホルダーもなかったので、キーセットを交換。ただ3TYのしかなかったのでキーシリンダーは分解して中を移植して無事装着。 リヤサス交換 リヤサスの動きが渋いような気がしていたし、26年前で22000キロも走っていれば寿命だろうと思い新品に交換しました。注文してみるとなんと製造年が2012年の物が届きました。こういう物のつくり方は大変ありがたい。ついでにスイングアームも外して中を掃除してグリスアップとチェーンの給油もとりあえず。 タンクの錆取り さすがに内部の錆が酷かったので、必殺はなさかGのタンククリーナーで錆取り。一週間くらいかけましたが、すっかり綺麗に。はなさかGは本当にすごい。レストアラーの味方。 フューエルコック交換 動きが渋かったので交換。実は外したものをOHをしたら結構使える状態になったので、交換したのはややもったいなかった感じ。 ハンドルスイッチ交換 ウインカーがプッシュキャンセル式じゃなかったのと、デザインが古かったのでSDR用のスイッチをヤフオクで買い、カプラーを買って配線をやり直して装着。やっぱりプッシュキャンセルが楽です。以前SDRに乗っていた時のサービスマニュアルをとっておいたのが幸いしました。さすがに配線図がないと辛いので。なお、バランスが悪いので右側も交換。ただこちらはSDR用が高かったので1KTの物を使いました。こちらは改造不要のポンづけでした。 エンジン載せ替え 走行3650kmのエンジンをヤフオクで買って載せ替えました。走行距離が少ないのでそのまま載るかと思ったのですが、開けてみたらなんとシリンダーが錆びてました・・・・・。仕方ないので0.25mmボーリングして純正のオーバーサイズのピストンに交換。ついでにベアリングなどいろいろ交換。慣らし運転からやり直し。キャブもオイルポンプも新品にしたので相当状態は良くなったと勝手に思ってます。 チャンバー交換 エンジン載せ替えついでにチャンバーも交換。ありがたいことにK2テックさんが新品を供給してくれるため気持ちよく走れます。鉄製なので重いかと思いましたが、構造がシンプルなせいかノーマルより圧倒的に軽い。そしてチャンバー特有の乾いた音が実にいい。音量も控えめなのも大人のおじさんとしては助かります。 メーター交換 メーターのリムが両方との一部潰れていたので交換。ヤフオクで走行約7800kmのものと交換。積算計でずるしているみたいではありますが、エンジンは3650kmで車体は22000kmなので、そもそも積算計の意味がなくなっているのでまあいいか。 |
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サイドスタンド交換 このカスタムはお勧めです。TZR125のサイドスタンドは異常に立っていて、反対側に倒れそうなくらいで、落ち着きません。設計ミスなんじゃなかろうか。純正を流用しようといろいろ試しましたが、TZR250後方排気3MA用がどんぴしゃで、ポン付けできます。角度もばっちり。スタンドはヤフオクで500円くらいで買えますし。一度お試しあれ。 |
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メーター交換 機能的には問題ないのですが、80年代半ばのヤマハのメーターデザインはあまり好きでありません(特に針が鉛筆みたいなところ)。TZR125については1992年の規制の変更後、メーターデザインが変更になりました。変更後の方が圧倒的に好みなので、ヤフオクで探していたのですが、さすがにほぼ最終型にか搭載されなかったため、出品されるのは旧型ばかりでした。 アラートに登録して待つこと数か月。ようやく出品されました。しかし見ると「完全に素人なので」等、商品に問題があっても文句を言うなと言わんばかりの説明で、かつ後ろから撮影した写真もなく、いかにも怪しい雰囲気。できれば入札したくありませんでしたが、これを逃したらいつまた出品されるかわからないので仕方なく入札することに。さすがにレア物なので高くなるのは覚悟してましたが、とりあえず10249円で無事落札。届いた商品をみるとカバーのプラスチックがばっくり割れていてボンドでべったり修正した跡があり、ステーも曲がってました。その上リード線が削れてむき出しになっていてほとんど切れているという状態。メーター本体はかろうじて無事でした。メーターのステーやハーネス類は今ある物を移植できるので良いですけど。「中古なので汚れ、傷あります」と書いてはありましたが、いくらなんでも不親切な出品者でした。まあオークションというのはそういうものですが、おかげで最終型にのみついているレアなメーターが入手できたので、そこはプライスレスということで。 |
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届いたユニットはばらして配線やステーやカバーを全て移植して無事装着。眺めてみるとやっぱり良い。タコメーターの文字の感じがZ1に似ています。とてもすっきりしました。そして積算計がちょうど22000kmを指してました。
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ハンドル交換 125はコストの制約もあってハンドルが鋳鉄製でどうも外見が良くありません。というわけでSDR用のハンドルを入手して装着しました。回り止めの場所が違うため穴をあけてタップを切りなおして何とか装着。外見はすっかり良くなりました。 |